時をかける少女

今、口コミで話題になっている映画「時をかける少女」、を観てきました。


以下、ネタバレ有




いろいろな所で評価が高いため、かなり期待していたんですが、まさかここまでとは思っていませんでした。
正直、想像を絶します。


初めは、ただのファンタジーなのかなと思っていたんですが、その認識は甘かったです。
ファンタジーなんですが、全然そんな雰囲気を感じなかったんですよ。
それは、主人公である真琴の性格がそう感じさせたのかもしれません。


その主人公の真琴なんですが、すごい良い性格をしているんですよ。
なんか今時じゃないような気もするんですが、だからって全然今の時代で浮いてるって感じでもなく…。
なんていうか、今の時代の高校生ってこんな感じなのかなぁっていうみんなの想像を実体化させたっていう感じですかね?
まあ、こう感じたのは僕だけなのかもしれませんが…。


そして、劇中の季節が夏なんですが、曲の雰囲気や登場人物などが、すごい夏っぽさを演出しているんですよ。
台詞では「夏休み」ぐらいしか言ってないはず(うろ覚え)なんですが、それでも夏を感じさせるような雰囲気で…。
あの、夏の表現の仕方はさすがだと思いました。


どの登場人物もそこに生きているんですよね。
あたりまえですが…w


気づけば、真琴のノリにつられている自分がそこに居ました。
こうして、劇中に入ってしまえば、後はもうどうなるのかとドキドキするだけですよw


かなりの恋愛のストーリーなはずなのに、全然露骨さを感じさせないのはすごいと思います。
つーか、この作品には露骨さが全然ないんですよ。
露骨な演出だと、どうしてもいやらしさが出てしまうんですが、終始綺麗なままなんですよ。
かといって、全然作りこまれていないわけではなくて…。
露骨な演出がない分、逆に細かな演出がすぅ〜っと自然に体の中へ溶けていくんですよ。


伏線の張り方も、消化の仕方もかなり良かったですし。
全然狙っていないんですよ。
そして、そこで使うのか!的な感じで…。


で、最後近くで流れる挿入歌で完全にK.O.ですよ。
あのシーンであの曲は卑怯としか言いようがないですw
この瞬間、このCDを購入することを決意しましたw


最後はもう涙が出そうでしたよ。
目に涙がこうじわじわと…。


が、なぜか流れない涙。
あの演出はほんと卑怯ですw


そして、EDが流れて、時かけに夢中になってる僕がここで完成するわけです。


正直、映画館で映画を観て、もう一度観たいと思ったのは初めてですよ。
この映画には、そう思わせるほどの力があります。
映画を作ってくださったみなさん、そして、紹介してくれた友人に感謝です。


こんな素晴らしい作品をありがとうございます。